社交ダンス
プロインストラクター

大友孝一(おおとも こういち)


昭和42年11月27日生まれ。小樽市出身。競技ダンスで全日本第2位の実績を持ち、現在は「大友ダンスィングスクール」を主宰。妻、息子との3人家族。ストレス発散のジムトレーニングと、プライベートのリラックスタイムをとても大切にしている。

 

 


現役のプロダンサー時代。全日本競技会での一幕。
20代半ばの全盛期。パートナーは現在の妻。頭からつま先まで、神経を集中。これが見る人を感動させるダンス。


札幌中心部にあるスクールのスタジオ。スタッフを多数抱え、人気の教室を作り上げた。大友さん指名の個人レッスンの申込みも大人気。


スクールの一角を占めるトロフィーやカップ、たての数々。その多さは圧巻。実力のすごさを目の当たりに。大友さんのこれまでの栄冠を知ることができる。

 

バックナンバー

【今回のテーマ】
仕事に喜びを感じるとき

「僕のダンスを見ているお客さんが、感動して涙を流してくれるんです。これは何ものにも代えがたいですね」

映画「Shall we ダンス?」で日本中に人気が広がった社交ダンス。 パーティなどで踊れる初歩的なものから、競技会で順位を争うラテンやスタンダードなど、 ダンスのバリエーションは幅広い。厳しい世界の中で、 自らもラテンで全日本2位まで登り詰めたプロインストラクター大友孝一さんが仕事に喜びを見いだす場面とは。

 

 

ベンツに乗りたくて始めたダンス

社交ダンスに出会ったのは、偶然でした。当時まだ 19 歳。まさか自分がプロのダンサーになるとは夢にも思いませんでしたね。

そもそものきっかけは、当時付き合っていた彼女に誘われて、札幌にある有名なスクールに行ったこと。初めて社交ダンスというものを見て「何だろう、これは」(笑)と思ったのが正直な印象。

ところが、そこの先生が僕を見るなり「お前ならチャンピオンになれるから明日から来い」なんて言うんです。ただの見学者の僕にですよ?突拍子もない話だったんですけど、通う気になったんです。なぜかって、その先生がベンツに乗っていたから(笑)

そして、スクールには本当に翌日からスタッフとして通い出しました。 12 時間くらい他のスタッフやお客さんと踊りっぱなし。電車待ちの時間でも筋肉を意識してみたり、頭の中は 24 時間ダンス漬けでした。

最初は世界チャンピオンのビデオを見て、こんなの簡単にできるだろうと思っていたんですが実際やったら出来ないんですよ。家に帰ってきてから朝方まで何回もビデオを見て研究したんですが、そう簡単に上手くはいかない。さすがプロは違うと思って、そこからさらにダンスの魅力にはまりました。

 

チャンピオンには風格とオーラが必要

「チャンピオンになれる」と言う先生の言葉通り、僕はトントン拍子で競技会の順位を上げていきました。もともとスポーツは得意で、理論より感覚で物事を体得するタイプ。だから覚えるのも早かった。

通い始めて 1 年後には、妻と組んでプロデビュー。異例の早さで競技会を勝ち進みました。ところが、レベルアップするたびに、全日本の大会では上位に入るのに、北海道の大会では評価が低いという理不尽で悔しい思いをしたんです。そこで本当の実力を知るために海外の大会に出場することにしました。

イギリスのブラックプールという大会の中の、各国の若手を応援するライジングスターという部門に出たんです。そうしたら、僕たちが他の全日本の決勝メンバーよりも上位に入賞。そこから一気に注目を浴びました。実力を確信することができた大会でしたね。

同時に「ただ踊っていればいい」ということではないことに気づきました。基本的な社会性も含めて挨拶ひとつでもきちんとできないとダメなんだなと。踊りは上達しましたが、そういった常識的な勉強は全然足りていなかったんです。チャンピオンは内面からかもし出す風格やオーラが必要なので、意識するようになりましたね。

 

引退。そして新たなスタート

順調だったダンス生活に、突然人生の転機が訪れました。

ちょうど全日本で 2 位まで登り詰めた頃のこと。もう次の大会では 1 位が確実というところで、ある決断を迫られることになりました。技術も磨いてきた、メンタル的にも成長してきた。あとは結果をつかむのみ。そんな状況下での出来事。妻に子どもができたんです。正直驚きました。2人一組でここまでやってきたんです。あと一歩で頂点です。そこで迫られた、ダンスを取るか家庭を取るかという苦渋の選択。毎日泣くほど悩みましたね。これが今までのダンス人生で一番辛かったこと。この決断はかなり厳しかった。

結果、子どもを産むことを決めました。つまりプロ引退ということです。引退してみて、やはり精神的にしんどかったです。でも、それを乗り越えられるだけの新たなチャンスが見えました。それが、以前から夢だった自分の教室を持つこと。引退・結婚・出産・教室オープンと全部同時です。激動の 1 年間でした。

 

お客さんが涙を流すのを見て自分も感動する

知名度が上がったことで、全国的にダンスを見せる機会が増えました。でも、ダンスはただ踊っているだけでは、お客さんは見向きもしません。感情を込めて、細部まで神経を張りつめて踊るんです。「魅せる」ということを意識するんですよ。そういったダンスに対する姿勢を守ってきたら、ある時ダンスの最中に涙を流しているお客さんがいることに気付いたんです。僕のダンスに感動してくれている。それを見て僕も踊っていて鳥肌が立ちましたね。お客さんとお互い気持ちの波長が合うと、僕もお客さんも感動して涙が出ます。周囲を見渡すと、大勢の拍手に包まれ、感動が波打つ中心に僕がいるような強烈な印象でした。

感動をお客さんと一緒に味わうことが出来る。この仕事に出会えたことは、本当に幸せなことです。何ものにも代えられません。小さなきっかけではじめたダンスですが、今ではこれが天職だと感じています。

将来的には別の場所で自社ビルを建てようと思っています。駐車場、ダンスホール、ダンス教室を完備、華やかなショーもできる場を作りたい。そして、ショーと一緒に、料理も楽しめるようなものを企画して、幅広い世代の人にダンスを広めて行きたいんです。それが今の目標です。そして、僕自身もずっと踊り続けていきたいですね。

目標は、願えば必ずかなうと信じています。

 

今回のキーワード

「願いを強く持っていれば、それはかなう」

 

 

私のお気に入り

■数珠

「心が和むアイテムです。普段は頭も体もアクティブで張り詰めた状態ですから。頭をからっぽにしてゆったりする状態が必要です。」

■動物の置物

「ひと目惚れで購入するものがほとんどです。これはほんの一例で、自宅にもスクールにも色々と動物の置物が所狭しと並んでいます。」

■CD/DVD

「これは、IL DIVO(イル・ディーヴォ)という男性グループのCDとDVDです。バラード系の音楽。聞いていると癒されるのはもちろん、色々と想像がふくらみ、ダンスの表現のアイデアも広がります。」

 

お知らせ

MANABIYA 講座 「初めての社交ダンス」

大友さんが講師を務める初心者向けの社交ダンス講座です。 ちょっとしたパーティなどで踊れるやさしいステップを親切に指導します。

場所:サッポロファクトリー レンガ館1・2F
・入会金不要 ・受講料つど払い ・託児所無料

※詳しいプログラム等は、お電話または下記ホームページまでお問合せください。

連絡先:011-222-7150
http://www.manabi-ya.jp/index.htm
営業時間:10:00〜20:00


大友ダンスィングスクール ディナーショー

日程:2007年12月18日(火)
場所:京王プラザホテル

※詳しくはスクールへお問い合わせください。
大友ダンスィングスクール
TEL/FAX:011-210-6878


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