札幌吉本マネージャー
吉田 典代 (よしだ ふみよ)


昭和48年2月25日生まれ。赤平市出身。
日本ビジネススクールを卒業後、サッポロコミュニケーションサービスに入社。1年間サッポロファクトリーのインフォメーションを担当した後、サッポロビール開発の営業開発部へ異動。旅行代理店への営業を担当し、約7年勤めて退社。
その後、小樽よしもとの営業担当者の募集広告を見て応募し、吉本興業に入社。
1年半ほど小樽よしもとで勤め、その後札幌事務所へ異動し、現在に至る。

 


「楽屋の一角で若手芸人と打ち合わせをしている様子。この日はビックシティとのスケジュール確認です。ここで芸人は稽古をしたりミーティングをしたりしています。」

 

気になるカバンの中身

スケジュール帳
「このスケジュール帳は1日1ページ書けるので、メモなどにすごく使いやすいんですよ。
マネージメント以外の業務も行っているので、色々書き込んであります。」
携帯電話
「連絡のやりとりが大事な仕事ですから、これは必需品。 ストラップは吉本グッズです。ちなみにタカアンドトシのライオン(笑)」
お財布・名刺入れ
「かなり使い込んでいます。長年愛用してますよ。ただ単に使い方が雑という話も(笑)。」
吉本キャラクターノート
「吉本の芸人のイラストが入ったノート。使いやすいですよ。 1ページずつ違う芸人の顔が描いてあるんです。」
化粧ポーチ
「化粧品を入れているのは、この100円ショップで購入したポーチ。100円には見えないでしょ?
(笑)」
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【今回のテーマ】
商品である「人」を育てる仕事

「例えるなら、タンポポのつぼみを太陽に当てて、花を咲かせてあげるのがマネージャーの仕事ですね。」

営業の世界から一転、お笑い芸人のマネージャーとなった吉田さん。タレントを親のような思いで見守り、成長させていくという仕事は、興味本位の気持ちでは続かない。どのように今の仕事を確立させてきたのか。そして、札幌におけるお笑い業界の現状とは。

 

営業からマネージャーへの転身

まさか今のような仕事をすることになるとは夢にも思わなかったですよ。あまり言うと会社に怒られちゃうんですけど、芸能界には全く興味がなかったんで(笑)。

実は、吉本に入る前はサッポロファクトリーでインフォメーションの仕事をしていました。人とコミュニケーションを取るのは得意なんですが、暇になると居眠りをする悪いクセがありまして(笑)、それで1年で営業へ異動になりました。営業の仕事は旅行代理店を回って、ツアーの中にファクトリーを組み込んでもらったり、パンフレットに情報を載せてくださいとお願いしたりと、スーツを着て働いていました。
7年勤めてファクトリーを辞め、次の仕事を探そうと思っていた時、たまたま目に留まったのが小樽よしもとの求人広告。その職種が営業だったので、前職での経験を生かせるんじゃないかと思い面接を受けたら、すぐに「君、採用だから」って電話が来たんです。しかも、その場でお給料の話になって「いくら欲しいんだ」って聞かれて(笑)。仕事もできないのにあまり高くいってもなぁと思い、控えめに「年収○○万で」って言ったら、本当にその金額になってしまいました(笑)。

入社後は、職場へ行っても「吉田さん、自由にしてていいよー」としか言われず、仕事を教えてくれる人がいないんですよ。普通、新入社員は先輩や上司から仕事を教えてもらいますよね。この時は、何をしたら良いのか全くわからなくて辛かったですね。そこで、とりあえず、たくさんの人といろんな話をしてコミュニケーションを取るようにしました。小樽よしもとは観光施設なので、知り合いに顧客を紹介してもらったり、飛び込みで旅行代理店に行ってパンフレットを置いてもらったりと、自分で営業ルートを最初から掘り起こそうと頑張り、ようやく1年半で仕事を覚えることができました。

ところが、ある日突然連絡があったんです。「明日から札幌事務所に異動だよー」と(笑)。

 

作り上げて、売り込んでいって仕事が来る

札幌事務所はタレントプロダクションなので、小樽とは仕事の流れが全然違うんです。そして、ここでも何をすれば良いか誰も教えてくれない。質問しても「また今度教えるわ?」と軽くかわされたり。仕方ないので隣の事務のお姉さんに「タレントを売り込むにはどうしたらいいですか」と聞いてみると、ギャラのほかに「あご・足・枕」が必要だと教えてくれました。「あご」は食費で「足」は交通費、「枕」が宿泊代。ギャラプラス、「あご・足・枕」をお客さんに請求しなきゃいけないということがわかったんですが、具体的に何から始めれば良いのかわからない。そこで、簡単な企画書を作って市町村の観光課にダイレクトメールを送ってみたんです。あとは自分で道東へ出張に行き、飛び込みで「イベントやりませんか」とか「タレント呼びませんか」など営業に回りました。

営業にはわたしなりのコツがあって、100件回るより影響力のある一人に話すと100件に伝わるんです。地方に行ったときに地元に根強いおじさんがいて、「吉田、何か困ったことがあったら俺に言え!」と手助けしてくれたんです。実際、そのおかげで仕事を取ることができました。自分のやり方が間違っていないとわかったときは、とても嬉しかったですね。一つひとつの仕事が自信につながりました。自分で作り上げて、売り込んでいって仕事が来る。やりがいがあります。

 

根性がないと続かない仕事

吉本の商品はタレント。人間なんです。商品がしゃべるんですよ。そして、商品自体も具合が悪くなったり病気になったり歳をとったりするわけです。そんな商品の価値をいかに上げるか、商品を高く売るために、その商品をどのようにコーディネイトしていくかがわたしたちの仕事です。例えるなら、タンポポのつぼみを太陽に当てて、花を咲かせてあげるのがマネージャーの仕事ですね。

タレントの売り込みも大事な仕事のひとつですが、マネージャーはお金を出してくれる相手ばかりを見ていてもダメ。例えば5万円で売れた商品を、来年は10万円で売れるようにしようと思ったら、商品価値を上げるしかありません。お笑いならおもしろさを、レポーターならトーク術をもっとレベルアップするようアドバイスするのも大事な仕事です。
また、テレビ局などで打ち合わせをする際にも、その芸人にあった出演方法を考えます。例えば、クリーンなイメージの芸人がいたとしたら、番組演出でドブに落ちるところをプールに変更して下さいとか。個々のタレントのイメージが下がらないような出演の仕方にも気を配ります。あと、タレントが気持ちよく仕事ができるように段取りをすることもすっごく大事。現地入りから打ち合わせ、本番、そして次の移動まで、タレントがなるべくストレスを感じないように、段取りを組むスケジュール管理が重要。気配りが不可欠なんです。

そんな仕事柄、つらいのはスケジュールがとにかく不規則だということ。一見華やかなイメージを持たれがちですが、土日や祝日に仕事が入るとプライベートな予定は入れられないし、ましてやトラブルがあったりすると予定は全部キャンセルですからね。ミーハーな気持ちや憧れだけで入るとキツイと思います。今までで一番つらかったのは、入ってもすぐに辞めてしまう新人が3人ほど続いたこと。わたしを含め2人で仕事を回しているので、1人分の穴が空くとわたしが仕事を全部かぶるわけです。
根性がないと続かない仕事ですよー(笑)。

それでもこの仕事が好きなのは、商品が人間だから。やってておもしろいんですよね。札幌事務所の芸人は若い子が多いので、発想がユニーク。「おもしろいね、今の」みたいな発見がすごく多いんです。わたしたちサラリーマンの世界では考えられないようなことばかり。お笑いの世界を目指している子達と一緒にいるとすごく刺激になります。頑張っている若手を見ると、わたしも頑張らなきゃと思いますね。

 

札幌にお笑いを浸透させたい

この仕事をしてみてわかったのですが、札幌って周りが笑わないと自分も笑わない人が多いんですよ。お笑いも好きだけど、テレビに出ている人がもっと好きなんでしょうね。だから、おもしろくても知名度の低いタレントのライブには、なかなかお客さんが入らないです。その点、大阪はみんな自分のペースで笑うんですよ。有名無名に関係なく、自分がおもしろいと思った芸人を応援する。実は北海道にも知られていないだけで、結構おもしろい芸人はいるんですよー。例えば「タカアンドトシ」や「アップダウン」は、もともと札幌事務所にいましたし、彼らの様に将来芽が出そうな若手が札幌にはいます。ただ、北海道はお笑い番組や舞台が少ないので、本職(漫才)を見てもらえる機会が少ないのが残念。

わたし自身、北海道でやってみたい構想がいっぱいあります。例えば、札幌の芸人は勝負をかけて東京へ行く子達が多いんですが、東京へ行く前にもっと北海道で有名にさせてあげて送り出したいですね。その為には、北海道の人に好かれる芸人になるようアドバイスをして、多くの番組に出演できる様にしていきたいですね。

札幌は、おとなしくて控えめな土地柄もあると思うんですが、だからこそ時間をかけてジワリジワリとお笑いエキスを浸透させたい。吉本では毎月ライブもやっていますし、小さい劇場でも見ようと思えば環境は整っているんです。笑うことは体にいいし、ぜひ足を運んでほしいです。

 

 

今回のキーワード

「自分のやり方が正しいとわかったとき、一つひとつの仕事が自信につながる」

 

 

私のお気に入り

■タカアンドトシの携帯灰皿

「芸人のグッズショップが東京にありまして、タカアンドトシもあのライオンのキャラクターグッズが色々出てるんです。グッズは市販されています。」

■ニンテンドーDS

「移動が多いので、暇なんですよ(笑)。なので、その間ピコピコやってます。
今はファイナルファンタジーIVが終わったところで、次何にしようかなー、と。」

■吉本興業IDカード
「お気に入り。なぜなら、写真写りがすごく良いから(笑)
これがないとパソコンも使えませんし、東京で会議があるときなど、会社に入るのにも必要なんです。」

 

お知らせ

札幌吉本イベント情報
http://www.yoshimoto.co.jp/sapporo/event.htm

 

笑動物

■出演:笑ハンティング ゲスト:オッサンパラダイス
■日時:3/5(水)18:30開場 19:00開演
■場所:BLOCH
■入場料:前売1,500円 当日1,800円
■販売:ローソン・チケットぴあ【自由席】
     Lコード:13471 Pコード:384-039

笑道(わらいどう)頂上決戦

■出演:MC:笑ハンティング 札幌吉本若手
    ゲスト:たむらけんじ フットボールアワー 笑い飯
■日時:3/9(日) 13:30開場 14:00開演
■場所:道新ホール
■入場料:前売 3,000円 当日 3,500円
■販売:ローソンにて発売中【全席自由】

路漫

■出演:グリーンランド タイブレイク
■日時:3/10(月) 18:30開場 19:00開演
■場所:BLOCH
■入場料:前売 1,000円 当日 1,200円
■販売:ローソン・チケットぴあ【自由席】
※前売優先入場券は指定席です

アップダウンwith・・・

■出演:アップダウン 札幌吉本若手多数
■日時:3/19(水)18:30開場 19:00開演
■場所:BLOCH
■入場料:前売 1,500円 当日 1,800円
■販売:ローソン・チケットぴあ【自由席】
※前売優先入場券は指定席です

1986

■出演:タイブレイク ブーメラン学園 SF革命
■日時:3/24(月)18:30開場 19:00開演
■場所:BLOCH
■入場料:前売 1,000円 当日 1,200円
■販売:ローソン・チケットぴあ【自由席】
※前売優先入場券は指定席です

空飛ぶイクラ2008

■出演:ビックシティ ジェリービーンズ・コレクション
    アクアジェラート カプセルコーポレーション
■日時:3/25(火) 18:30開場 19:00開演
■場所:BLOCH
■入場料:前売 500円 当日 700円
■販売:ローソン・チケットぴあ【自由席】
※前売優先入場券は指定席です

オコザさ おひろめ会(顔)
http://www.yoshimoto.co.jp/sapporo/_img/okookookoo-4.gif

若手コンビの初単独ライブ!
■日時:3/20(木祝) 開場 17:30 開演 18:00
■場所:BESSIE HALL
■入場料:前売 1,000円 当日 1,200円
■販売:ローソン・チケットぴあ【自由席】
     Lコード:13838 Pコード:384-946

 

札幌吉本ホームページ
http://www.yoshimoto.co.jp/sapporo/

 


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