インテリアは、シンプル、そして本物志向 家族への愛情が、物選びにもつながっていく

第4回 山崎 良子 さん

札幌市中央区在住
夫と娘さん(8歳)、息子さん(5歳)の4人暮らし。
今年から化粧品販売の仕事をはじめ、市外への出張もあるので超多忙。時間があるときは、散歩とカフェ巡りをして過ごす。

山崎 良子さん

イメージ写真

 

質の良いものを必要なだけ持ち 愛着を感じながら使い続けたい

小さな子どもがいるご家庭では、「なかなか整理整頓ができない…」という声をよく耳にする。少し前までは山崎さんも同様の悩みを持っていたが、「物にあふれた生活ではなく、質の良い物を必要な分だけ持ち、大切に使い続けよう」と決めて暮らしを見つめ直した。

その気持ちにぴったりとマッチしたのが北欧ブランドの製品。「この夏にはイッタラのグラスとサラダボウルを買いました。ガラス素材なのに厚手で丈夫だし、持ったときにしっくりと手に馴染むの。落ち着いた色合いも魅力です」。

北欧のインテリアや食器に興味を持ったきっかけは、不動産関係のお仕事で海外出張が多かったお父様のフィンランド土産。素焼きでできた人形の素朴な風合いと愛嬌のある表情を見るたびに、今は亡きお父様の優しさを思い出し、幸福な気持ちに包まれるという。

そして、家庭を持ち、母となった今、ますます北欧ブランドにひかれている。「シンプルで機能的、デザイン性も高くて、意外とお手頃な値段なのが良いですよね(笑)」。

お父様のフィンランド土産。この素朴でにこやかな人形が北欧に興味を持つきっかけとなった。
お父様のフィンランド土産。この素朴でにこやかな人形が北欧に興味を持つきっかけとなった。

ご両親から贈られた奥村土牛と棟方志功の作品。「“本物”のアートに触れ、子どもたちの刺激になればと思っています」。
ご両親から贈られた奥村土牛と棟方志功の作品。「“本物”のアートに触れ、子どもたちの刺激になればと思っています」。

理想はすっきりシンプルなインテリアなのに、なかなか物が捨てられなかった山崎さん。あるとき勇気を出しておもちゃを2/3捨てたところ「頭がスッキリ!次に何をやったらいいのかスムーズに考えられるし、物忘れも減ったんですよ!」と嬉しそう。いただきもの等でどうしても物があふれそうになるけれど、「ひとつ入ったらひとつ捨てる」を心がけている。

シンプルな生活を続けていると、物に感謝する心が生まれ、良い物を大切に使い、作り手のことまで考えるようになる。「様々な分野で職人さんが減っているじゃないですか。ていねいに物作りをする人たちも応援できたらいいなと思って…」。

常に本物志向の気持ちを忘れない。それは、子どもたちにも自然なカタチで伝わっているようだ。

例えば、ご両親から贈られた奥村土牛、棟方志功の作品。「ダウン症の息子がアートに興味を持ってくれたら良いなという気持ちもあって、息子が好きな和室に飾っているんですよ。曾祖父が画家だったこともあり、実家でも絵画はいつも身近にありました。幼い頃から本物に触れるのって大切なことだと思うんですよね」。

 
 

家族も友だちも私も笑顔になる 居心地の良いダイニングが、マイカフェ。

おうちで一番落ち着く場所は?という質問に、「ダイニング!陽が射し込んで明るく、窓からは山の緑が見えるので気に入ってるの。ここでメイクもしちゃう(笑)」という答え。

ひとりで過ごすリフレッシュタイムには好きな音楽をかけて、ローゼンダールのマグカップを用意すると、ダイニングがたちまちお気に入りのカフェに変身するのだ。そのときの気分にあったコーヒーorお茶をチョイスして、のんびり過ごす。

実は、今年5月から化粧品販売のお仕事を始めたばかりという山崎さん。日中はお友達や仕事仲間が訪れ、テーブルを囲みながら、にぎやかに、コーヒーやお庭で育てたレモンバームのフレッシュハーブティーを楽しむことも多い。

コーヒーは有機栽培のものを選び、料理に使う野菜等もできるだけ新鮮でオーガニックなものを選んでいる。

そして、お仕事にしている化粧品もまた、原材料はもちろん、環境にも配慮したブランド。「良いものがあれこれたくさん入っている化粧品は多いけれど、逆に“余計なものが入っていない”化粧品って本当に少ないと思いませんか?」。

愛用のコスメ「シナリー」は、植物由来の成分をたっぷり使い、環境負荷へも配慮した製品。
愛用のコスメ「シナリー」は、植物由来の成分をたっぷり使い、環境負荷へも配慮した製品。

「まーぼー(息子さん)がウチに来なかったら知らないままでいたこと、いっぱいあります。私の世界観を変えてくれました。パパもママもとてもとても幸せです」と山崎さん。
「まーぼー(息子さん)がウチに来なかったら知らないままでいたこと、いっぱいあります。私の世界観を変えてくれました。パパもママもとてもとても幸せです」と山崎さん。

物選びにこだわるのは、息子さんが甲状腺の病気を持っていることが理由のひとつ。肌につけるもの、口に入れるものはできるだけ安全・安心なものを…と考えるようになった。

家族を想う愛情が、自然に、物選びにも反映されいるのだ。

山崎さんの活躍のフィールドはどんどん広がり、障がいのある子どもを持つ親の会でリーダーを務めたり、イベントにも積極的に参加。そこで悩みを話し合ったり情報をシェアしあったりしているが、飾らない正直な山崎さんの人柄がたくさんの人をひきつけているようだ。

しかし、5年前を振り返ると「息子がダウン症とわかったときには先の見えない不安でいっぱいで、まさか数年後にこんなに心穏やかに楽しく暮らしてるとは想像もできなかった」という。

「幸せって、自分の心が決めること。他人と比較してもしょうがないですもんね」と笑顔で語る山崎さん。シンプルでポジティブな暮らしは、心の持ち方ひとつで誰にでも実現できるということを、明るくしなやかに伝えてくれた。

 
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