ヨーロッパで出会った風景と家族の笑顔がインテリアの原点
武村 澄江 さん
- 札幌市中央区在住
- 名古屋の大学卒業後、航空会社客室乗務員として8年乗務。その後、夫の出身地である北海道に移住。現在はご主人、9歳と2歳のお嬢様との4人で暮らす。


ライフスタイルの変化に合わせインテリアもどんどん変わっていく
9年前、横浜から、雪景色、木々の新緑と深緑、早朝に思い切り深呼吸して感じる山の凛とした空気を求めて移住してきた武村さんご夫妻。
家の内装にはパイン材がふんだんに使われ、家具や照明までも木製品で統一されている。「木製品のぬくもりが大好きなんです。木だと傷がついても、削って直せる。それが子どもたちの年輪に思えるんです」。
リビングは二人の小さなお子様がいるとは思えないほど片付き、快適に暮らされていることが伝わってくる。「今はできるだけシンプルに暮らそうと心がけていますが、若い頃は全く違ったんですよ。結婚したときには、ものすごい量の物を持って行ったので、荷物を受け取ってくださった方が驚いたみたい(笑)」。
逆に、ご主人は引っ越しを何度も経験され、必要最低限のものを持つ暮らし。必要・不必要がはっきりとしていたので、武村さんも結婚後は、自然とライフスタイルを見直すことになった。
「最初は物が捨てられなくて…。でも、これじゃダメだなと思い目をつぶってエイッと捨ててました」。以来、買い物をするときには「本当に必要なのか?長く使えるものなのか?」をじっくりと考え、できるだけ物を増やさないように心がけるようになった。

アルフレックスのダイニングテーブルに合わせて、他の家具を買い揃えていった。

カウンター、ソファと共にオーダーした食器棚。統一感のあるインテリアになる。
家具を選ぶときは、アルフレックスの丸いダイニングテーブルが基準となっているそう。「若い頃、デザインにひかれて買ったものなんです。これ以上大きいとお料理に手が届かなくなっちゃうでしょう?でもね、今はちょうど良いんですけど、来客があると手狭になるので、今度買うなら一枚板のテーブルを…と考えています」。
食器棚、カウンター、木と皮のソファは札幌の工房にオーダーして作ったもの。「素材感も使用感もとても気に入ってます。食器棚の一番下は電気製品が入れられるように深めにしてあるんですよ。おかげでキッチンがスッキリ」。
「片付けのコツは、出したら戻す、これだけのことなんですよね。それが難しいのですが(笑)」。子どもたちにもおもちゃの片付けをしながら、「出したら戻す」が自然に身についている様子。
「実は、この家、最初は夫婦二人だけが住むように建ててしまったんです。家族が増えたら、その時考えようと(笑)。そろそろ子ども部屋も作らなくてはと思っているのですが…」。
家族の成長とともに、家やインテリアもフレキシブルに変わっていく。そんな過程もまた、武村さんの楽しみのひとつなのだろうか。
自然の近くで暮らすからこそ大好きな木製品が生きてくる
武村さんは、木の他に、灯りにもこだわりを持っている。それは客室乗務員時代に訪れたヨーロッパが原点。「日本は蛍光灯で部屋全体を明るく照らしますが、ヨーロッパでは間接照明が多く、薄暗い中にオレンジ色の灯りがポッポッとついていて、なんだか落ち着くんですよね」。
リビングにある暖炉の炎も、冬になるとインテリアにぬくもりを添える。「暖炉に火をつけるのは、主人が帰ってきたとき。とっても楽しみにしているみたいですよ」。
また、海外を何度も訪れるうちに、小物一つとってもその国の個性が表れていることがわかってきたそう。「アメリカは便利グッズが充実しているし、フランスはおしゃれで楽しいものが多いですね。ドイツは職人の国だからしっかりどっしりした物が多いなと感じました」。
当時は「かわいい!」と思った物は、すぐに買ってしまったそう。「中には失敗もあったのですが、そういう時代があったからこそ、自分が本当に好きな物がわかるようになったのでしょうね」。
もちろん、今でもインテリアショップや雑貨屋さんを巡ったり、雑誌を眺めるのも大好き。特に木製品にはつい目がいってしまうとか。

小樽の喫茶店で使われていた古いブランコを譲り受け、大切に使っている。

薪が燃える炎は、冬のインテリアを演出する大事なアイテムのひとつ。
「窓の外の季節の花、紅葉が美しく、冬の吹雪でさえ、見ていると心がやすらぐ」という武村さんにとっての豊かな暮らしは「五感で感じるもの」だという。「窓を開けると、季節ごとに匂いが違うんですよ。夏は濃い緑の香り、冬は薪が燃える匂い…。そんな風に季節を感じられるのって、とても贅沢なことだと思いませんか?」
「集めてきた木の小物たちも、ここ北海道でこそ、その暖かさをより感じることができるのでは…と思います」。最近では、ブランコをゆずり受け、子どもたちのお気に入りとなっている。
夜、子どもたちを寝かしつけたあとは、木のぬくもりが感じるリビングで本を読んだり、音楽を聴いたり、学生時代からずっと続けている日記を書いたりと、静かな時間を過ごす。
この暖かな雰囲気作りは、東京と札幌を往復するご主人のためでもある。航空関係のお仕事をされているご主人は、とてもご多忙な日々を送っているので「我が家で過ごすときにはすっきりと片付いたぬくもりのある空間で、ゆっくりくつろいでほしいんですよね」。
木製品と照明にこだわる武村さんのインテリア作りは、家族の笑顔を第一に考える、優しい気持ちがベースになっているのだと感じた。



