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株式会社道新若林 若林 雅教さん

投稿日:2021.12.21

企業・団体

今回は、永山記念公園近くにある、株式会社道新若林代表取締役の若林 雅教(わかばやし まさのり) さんにお話をお伺いしました。

サッポロ不動産開発・永井(以下、永井):はじめに、御社についてお伺いいたします。大正10年に創業されて、今年で100年目を迎えられたとお聞きしました。長い月日の中で、創成イーストエリアはどのように変わってきたのでしょうか。

若林さん(以下敬省略):今年の10月1日に創業100周年を迎えました。祖父が会社を立ち上げて父が継ぎ、昭和46(1971)年に自分が引き継いで50年になります。
創業当時の販売所は、現在の場所から向かい側にある森商店のお隣でした。祖父の時代は、北海道新聞の前身である北海タイムスの時代です。その頃は新聞を扱う店が少なく、担当エリアも広かったので、 札幌刑務所まで歩いて配達に行っていました。

1972 年に開催された札幌オリンピックの年を境に創成イーストにあった工場が郊外に移りはじめて、そこで働いていた人も引っ越してしまいました。まちから人が減って寂しくなった思い出がありますから、今は昔と比べると、ずいぶん賑やかになったな、という実感があります。



永井:毎日、朝早くから新聞を届けるのは大変だと思いますが…。

若林:雨の日や吹雪の日も朝早くから大変な仕事だね、と言われますが、慣れてしまえば案外平気なものです。朝の3時過ぎに新聞が到着して、そこからチラシを入れて配達に出ます。毎日、新聞の到着を待っている人がいるので、事故なく確実に届けることを大切にしています。当たり前のことですが、続けていくのは簡単なことではありません。



永井:昔からまちを見てきた若林さんが、もっとみんなに知ってもらいたいと思うまちの情報はありますか?

若林:神社の活動に関わっているので、山車倉庫のことを伝えたいですね。札幌には31の祭典区があって、ここの地域は第九東北祭典区になります。札幌で9台ある山車の中で一番古い山車を所有していることは貴重なことですが、その山車を地域で保管しているのも珍しいことなんです。山車倉庫は札幌軟石でできていて、元は玉ねぎ倉庫、その後にあずき倉庫として使われていた倉庫を譲っていただき、そこに山車を保管して町内会が大切に守っています。

そして、旧永山邸と永山記念公園のことも。3 年前に一帯が改修されて、明るくてきれいな場所になりました。こどもたちが公園で元気に遊んでいる情景を見ると、いいところだな、と思います。

北海道神宮頓宮がある創成イーストは、神社のお祭りも盛大に行われています。昨年と今年は神輿渡御が中止になってしまいましたが、来年はここ、東北地区がお祭りを取り仕切る本年番の年。創成イー スト地域一体がお祭りを支えるので、昔から住んでいる人も新しく住み始めた人にも、この機会に自慢の山車を見に来て欲しいですね。これからもたくさんの人と一緒に、まちを楽しくする活動を続けていきたいです。地域の情報は、毎月1日に道新折り込みでお届けするミニコミ誌、平成かわら版に掲載していますので、ぜひご一読ください。







新聞販売所を経営しながら、町内会、神社の活動にも積極的に参画している若林さん。まちづくりセンターや頓宮さんでお見掛けしたら、まちの昔ばなしとまちの未来についてお話ししてみてはいかがでしょうか。

プロフィール

  • 若林 雅教さん

    取材先:株式会社 道新若林
    所在地:札幌市中央区北 1 条東 7 丁目 10-55
    アクセス:市営地下鉄東西線バスセンター前駅 10番出口から徒歩7分
    ※平成かわら版バックナンバー:
    http://doushin-wakabayashi.com/service/kawaraban/

    公式サイト:http://doushin-wakabayashi.com/