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北海寺 長谷川 観樹さん

投稿日:2022.3.8

施設

今回は、明治23(1890)年に開設し、創成イーストの人々の心とつながりを支える北海寺住職、長谷川 観樹(はせがわ かんじゅ)さん にお話をお伺いしました。

サッポロ不動産開発・永井(以下、永井):長谷川さんは、北海寺のご住職になられてどれくらいになるのでしょうか。

長谷川さん(以下、敬称略):今年の3月末日で丸5年になります。北海寺の住職に就く前は、新潟におりました。妻と2人の子どもと札幌に移ってきました。新潟も雪が多く寒い土地ですが、北海道の寒さは段違いに厳しく感じます。

永井:新潟時代から住職ですか?

長谷川:はい。新潟のお寺で17年間住職を勤めておりました。

永井:お寺ではどのようなお仕事をされているのでしょうか? 

長谷川:朝は身支度をしたら門を開けて、今時期は雪かきをします。それから本堂でお参りをします。そのあとは、法要があれば檀家さんのお宅へお伺いします。感染予防の対応としてオンラインでの法要も行いました。お盆やお彼岸、お葬式や法事など、檀家さんが集まる場でご供養すること、仏様の教えを説き困っている人の話を聞くことは、私たちにとって大切な仕事です。
他に時間があれば、書写行を行います。書写行は、修行の一環としてお経を書き写すことです。仏道を学ぶ学生には、お塔婆を書く、という大切な仕事があり、それを通して書に親しみました。ご依頼があれば、経帷子(きょうかたびら・亡くなった方に着せる白い着物)にお経を書いてお贈りしております。無事に浄土へ渡れるよう仏様にお護り頂けますように、という願いをこめております。



永井:北海寺では、法要の他に様々な活動が行われているそうですね。

長谷川:お寺の場所をお貸ししておりまして、先日は、本堂でインドの楽器の演奏会がありました。ヨガ教室も、月に2回開かれています。本堂は静かで集中できるそうです。先代の時もお茶室を貸しておりましたが、私の代から、もっと地域の方の活動の場としてお役に立ちたいと思い、お寺を使っていただいております。





永井:地域食堂や寺子屋活動も行われているそうですが、きっかけはどのようなことですか? 

長谷川:お寺の近くで学童保育が開かれていて、運営団体から「子どもたちを遊ばせる場所を貸してほしい」という依頼を受けました。本堂を開放して、子どもや学童ボランティアの学生がお寺に来るようになったのが、きっかけになったのだと思います。今、学童保育は別の場所に移ってしまいましたが、その後も週1回、放課後に子どもたちが集まる場が開かれております。





永井:子どもや檀家さんを日々見守られている中で、創成イーストに期待することはありますか? 

長谷川:北海寺の住職に就いてから町内会に入り、地域の活動にも関わるようになりました。温かい方がたくさんいらっしゃって、本当に住みよいまちだと感じております。ここは新しい場所と古い場所が混在している場所。お互いの良いところ、得意を活かして発展してほしいですね。ここに来たら楽しい!と思える場所にしていきたいです。





地域の困りごとに耳を傾け、仏様の教えから人々に安らぎと生きるヒントを伝えてくれる北海寺の長谷川さん。荘厳ながら年月を重ねたぬくもりを感じる本堂が、創成イーストに暮らす人々のふれあいを見守ります。

プロフィール

  • 長谷川 観樹さん

    取材先:一乗山 北海寺
    所在地:札幌市中央区南3条東4丁目1
    アクセス:地下鉄東西線バスセンター前駅7番出口 徒歩10分
    *見学は事前にご連絡下さい
    電話番号:011-231-8809

    公式サイト:https://hokkaiji.jp/gaiyou/