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北海道神宮頓宮 中島 忍さん

投稿日:2021.2.24

施設

今回は、サッポロファクトリー公式Instagramで過去に、【創成イーストエリアで、クオリティ「質」を創り出す人々】として、投稿した記事を紹介します。
Instagram投稿日:2021年2月24日
北海道神宮頓宮 中島さん

【創成イーストエリアで、クオリティ「質」を創り出す人々】
サッポロファクトリーが位置する創成イーストエリアで、どんな志を持って、どんなモノが作り出されているのか、私たちが気になる人々をご紹介して行きます。
~多くの人がこの魅力あるまちを訪れてくださいますように~

創成イーストエリアから発信!
vol.6:札幌の始まりの地、創成イーストエリアで明治時代から「頓宮さん」として親しまれてきた北海道神宮頓宮。今日は権禰宜(ごんねぎ)の中島さんにお話を伺いました。



昔は札幌で「さん」付けをするのは、丸井さんと頓宮さんだけでした。それほど札幌市民は頓宮に親しみを感じていたのでしょう。

北海道開拓が始まるにあたり、明治天皇は開拓に携わる人々のことを考えて、心の拠りどころとして神社の建立をお決めになりました。その場所を定める命を受けたのが島義勇開拓使判官です。そして明治4年円山の地に札幌神社(現在の北海道神宮)が鎮座しました。ただ市街地から遠く離れ、参拝が困難だったため、明治11年、札幌に住む中川源左衛門氏から寄進された現在の場所に、札幌神社遥拝所として設置されたのが頓宮の始まりです。



神輿渡御もこの時から始まり、神様に自分たちの作った街を見てほしいと、朝から夜まで境内も街も大賑わいでした。明治34年に遥拝所が焼失してしまいましたが、人々の切なる願いが届き、札幌神社旧拝殿の古材を用いて頓宮として再建が決まりました。そして驚くことに拝殿古材の運搬から僅か3日間で棟上げをしたという記録が残っています。明治時代の人々の心意気が感じられます。







御祭神には開拓三神と明治天皇の四柱が祭られています。
古来の人々は自分の魂を常に活性化し、日々健やかに暮らすことを考えていました。気を奮い起こして日々を生きていく。祭りはそのための大切な行事でした。祭りで魂を揺さぶって、活力をいただいていたのです。そして初期の札幌祭りの絵にはアイヌの人々が先頭を歩いて、神様の通る道を清める役目をしている姿が描かれています。古来の人々は目に見えないものに護られ見られている感覚を持っていました。神々に護られ見られていることが自身を律することに繋がっていたのでしょう。







歴史を知るとこれから先どうしたら良いかが分かります。
人々に大切にされてきた頓宮と創成イーストエリアの歴史を、これからを担う若い世代や子供たちにも伝えていきたいと思っています。



頓宮の狛犬
拝殿の傍の狛犬は、明治23年奉納されました。子授け、安産のご利益があります。
鳥居の方の狛犬は、縁結び、恋愛成就のご利益があります。

プロフィール

  • 中島 忍さん

    取材先:北海道神宮頓宮
    所在地:札幌市中央区南2条東3丁目
    アクセス:地下鉄東西線「バスセンター前駅」6番出口から徒歩約3分
    社務所・受付時間:9:00~16:00
    電話番号:011-221-1084

    公式サイト:http://sapporo-shitamachi.com/tongu/