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村山商店 村山 忠司さん

投稿日:2024.6.28

小売店

今回は、創業134年の歴史を誇る老舗お米屋さん、かね又村山商店の四代目である村山忠司(むらやまただし)代表取締役にお話を伺いました。

サッポロ不動産開発:永井(以下、―):かね又村山商店さんの歴史について教えてください。
村山さん:1890年6月に、札幌市中央区南2条東1丁目で創業しました。1941年には北海道食糧営団配給所として指定を受け、その後、1951年に民営移管と同時に個人経営となりました。
その後法人組織となり、1973年に札幌市中央区北2条東2丁目に新築移転してきました。私が経営を引き継いだのは2002年です。

―お店は移られていたのですね。
村山さん:はい、創業当初の場所を買いたいって方がいましてね、その代替地がこの場所でした。移転当時は、父が社長をしていて、僕が高校1年生の時でした。
ここで店を構えてから51年になります。



―先代のこと、創業以来大事にしていることをお聴かせいただけますか。
村山さん:初代はほとんど何もない所から事業を始めました。地域の商工会議所の議員も務めており、地域社会への貢献活動や取り組みを進んでやっていたそうですよ。
二代目の時には戦争がありましたが、その時もなんとか事業を続けてこられましてね。
三代目である父は、社団法人札幌中法人会の役職に就いていて、地域への貢献に大きな功績を残しました。
「お客さんを大事にしなさい」という言葉が代々受け継がれていて、僕もそれを大切にしています。



―こちらのお店では、お米の販売はされていますか。
村山さん:はい、販売もしていますが、今も昔もほとんどが配達です。もちろんたまに買いに来てくれる人もいます。大体が業務用で、札幌市内全域に配達に行っています。飲食店やホテル、病院にも配達に行っていますよ。他にもお客さんの繋がりで、千歳とか夏はゴルフ場からの注文もあります。



―村山さんのことについてお伺いいたします。村山さんは、生まれも育ちもここ創成イーストですか。思い出や出来事がありましたら、お聴かせください。
村山さん:札幌で生まれました。小学校は創成小学校に通っていました。
学校から帰ると大通公園で遊んだり、狸小路に住んでいる友達の家に遊びに行ったりしていましたね。
その後中央中学校に通っていました。中学の頃はまだ南2条東1丁目に住んでいたので、少し歩いて通学していました。
あの当時は「ホップ」のにおいが、中学校までプーンとしていましたよ。サッポロファクトリーが出来る前は、サッポロビールの工場だったでしょ。
その頃はよくわかりませんでしたけどね。工場近くにサッポロビールの社員寮があって、親がそこに勤めている同級生がいました。
高校卒業後、福島大学に行って卒業してから3年ほど別の場所で勤め、26歳の時に家業を手伝い始めました。
学生時代は、小学校から大学まで柔道に打ち込んでいました。小中学校時代は、現在は解体されてしまった中央体育館で練習に励んでいましたよ。



―創成イーストの移り変わりを見てこられた中で、印象に残っていることやまちの魅力を聴かせてください。
村山さん:僕が中学生の頃は、人口のドーナツ化現象が起こり、中心部から人が離れ、皆が郊外に移っていきました。そのため、小学校も中学校も合併してしまいました。サッポロファクトリーができてから、この地域は大きく変わりましたね。最近はマンションが増えました。
まちの魅力としては、ちょっと行けば大都会にも行ける便利さでしょうか。地方から来ても住みやすいところだと感じています。

―最後に、このまちがどのような未来になっていったらいいですか。
村山さん:新幹線も来るから、さらに都会にはなりますよね。でも、あんまり都会になり過ぎないように、住みやすさを残して、少しだけ発展するのが一番ありがたいです。



村山さんは、年に一度開催される小学校の同窓会を大切にし、同級生との再会を楽しみにしているとのことです。ご両親同士が仲が良かったこともあり、地元で同じお米屋さんの森商店の森さんとは、小さい頃から親しくされ、今も交流があるそうです。このようなつながりが地域の魅力をはぐくんでいます。

プロフィール

  • 村山 忠司さん

    取材先:株式会社かね又村山商店
    所在地:札幌市中央区北2条東2丁目1-15
    営業時間:9:00~17:00(日・祝日休業)
    アクセス:地下鉄東西線「バスセンター前駅」5番出口徒歩5分、JR札幌駅徒歩10分
    電話番号:011-221-0530
    E-mail:info.kanemata-murayama.co.jp

    公式サイト:https://shop.kanemata-murayama.co.jp/