創成川沿の河川敷を歩く人々

創成イーストをはぐくむ人

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森商店 森 良一さん

投稿日:2023.12.11

小売店

今回は、創成イーストのまちの移り変わりを見まもってきた苗穂地区にある老舗のお米屋さん、森商店の森 良一(もり よしかず)さんにお話しを伺いました。

詳しい記録がなく、何年に創業したのか定かではないのですが、おそらく大正時代に創業し100年は続いていると思います。
創業地は創成川沿いにある諏訪神社の近くだと聞いています。その後、人が集まって栄えているまちで商売しようと、この場所に移ってきたようです。
創業した祖父は富山から札幌に移住して、いくつか仕事をした後に米屋を開いたそうです。森商店は私で3代目です。

うちのお店は主食のお米を扱っていますから、注文が入った時にすぐお届けできるよう在庫管理には気を配っています。倉庫が近くにあって、譲ってもらった軟石倉庫を移築して使っています。
もちろん、店頭でも小売りしていますので、気軽に立ち寄ってください。


私は生まれも育ちもこの地域で、今は中央小学校と合併した東北小学校と、昔河川敷近くにあった一条中学校に通っていました。一条橋の河川敷が運動場になっていて、体育大会も開いていました。
今は北海道神宮祭の出店を中島公園で楽しんでいる人が多いと思いますが、私の子どもの頃は二条市場近くの創成川沿いが出店の中心地でした。昔、サーカスも来ていたそうで、象が逃げ出して大騒ぎになった、という話を父の世代の人から聞いたことがあります。
子どもの頃のこの地域は人がたくさん集まっていて、周辺の学校の学級数も多くありました。しかし景気が落ち込んだ2000年前後から人がぐっと減り始めて、まちが真っ暗になったように感じた時代もありました。まちに人がいないのは、本当に寂しいものです。
今はマンションが建ち始めて、子どもの声が聞こえるようになって、店の前を通る若い人も見られてずいぶん活気が戻ってきたように思います。10月に行われたハロウィンイベントでは、張りきって300個のお菓子を用意して、ほぼ配り切ったんですよ。

この地域は昔から歴史があって、人とのつながりを大切にして苦労を乗り越えてきたまちですから、便利さだけでなく、これからも魅力とつながりを一緒に創っていく人に選ばれるまちであってほしいですね。


プロフィール

  • 森 良一さん

    取材先: 米穀・業務用食料品 森商店
    所在地:札幌市中央区北2条東7丁目
    営業時間:7:00~18:30(日・祝日休業)
    電話:011-231-4478
    FAX:011-232-8018